大うし展

のんびりと草など食べています

ちくわうし、牛を大いに語る

こんにちは。ちくわうしです。

竹輪と牛が好きだから、ちくわうし。まぁまぁいい歳の大人です。

 

最初の記事を書くにあたって、どんなテーマで書こうか色々と考えてみた。好きな食べ物やお酒のこと。住んでいる街のこと。趣味のこと。仕事のこと。どうせなら自分のことが伝わる内容が良さそうだ……。

と、あれこれ迷った結果、名前の由来にもなった、大好きな「牛」について書くことにした。自分でも理由が分からないが、昨年辺りから急激に牛がとても可愛く思えてしょうがないので、その魅力について書いてみよう(「ちくわ」についてはまた追って……)。

 

さて、牛が好きと言っても、ここで伝えたいのは肉としてではなく生き物としての魅力。とはいえ、自分は酪農家でもなく、牛を触った経験も昔マザー牧場かどこかでナデナデしたくらい。

でも例えば、アイドルと握手をしたことが無くてもアイドルの魅力を語れる。それと同じように、牛とのふれあい経験が少なくても「牛愛」を語って良いはず。

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かわい……くないですか?

 

牛の大きさは想像以上に大きい

牛の魅力は色々だが、まずはその大きさを知って欲しい! 日本で最もメジャーな白黒の品種、ホルスタインのメスの平均的な大きさが『よつ葉乳業株式会社』の公式Webサイトに書かれている。

 

体高:140~150cm前後

体長:170cm前後

体重:約600~700kg

 

……どう感じただろうか?

体高と体長は、まぁ納得の数字。酪農家のおじさんの肩くらいの高さに牛の顔があって、穏やかにしっぽを振っている姿が目に浮かぶ。

問題は体重。メスで600~700kg……!? おじさんの肩の高さなのに、おじさん10人分の重さ。ちょっとそのシステムが分からず混乱するが、とにかく牛は想像以上に巨大。

さらに驚いたことに、オスのホルスタインの体重は平均1tにもなるらしいが、さすがに大きすぎてまだ信じていない。現役時代の舞の海が約100kgだから、技のデパート10店舗分!? 関東全域に支店が持てる!!

 

比較対象として、北アメリカに生息するハイイログマ(ヒグマの亜種。別名グリズリー)のオスの平均的な大きさはというと……。

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足元の丸太が人と同じくらいかな?

体長:250~300cm前後

体重:260kg

※メスは一回り小さい

 

まさかのホルスタインのメスの数分の一。 この事実を知ったときは牛の大きさに思わず笑ってしまった。デカすぎる! ハイイログマはその恐ろしさで有名だが、こと大きさでは牛にまったく敵わないのだ。

立ち上がって威嚇するハイイログマの横で「どしたの?」と、のんびりフェイスでしっぽを揺らすホルスタインを想像すると痛快だ(実際には牛は逃げるだろうけど)。

この「めちゃくちゃ大きいけど、のんびりとした雰囲気」の牛がものすごく好き。小さい生き物が可愛いのは当然だけど、大きな動物も可愛いよ! ということを伝えたい。

 

そもそも「うし」という名前が可愛い

牛の魅力で忘れられがちなのが「うし」という名前。とっても優しい響きじゃないだろうか? 好きだからそう思えるんだろうけど、大きくておおらかな見た目に「うし」という言葉の響きがすごくマッチしているように感じられる。

調べてみると、「うし」という名前の由来はいくつかあるそうだ。朝鮮での牛の呼び名「う」に「しし(獣、肉)」が付いたという説や、鞭で「打ち」ながら労働させる家畜だったから等。

その名の由来は優しいものばかりではないが、結果的に牛の姿に「うし」の名はぴったりでほんわかする。

 

東北での牛の呼び名「べこ」の響きも好き。こちらの由来は「べー」と聞こえる鳴き声の動物だったことから「べー+子」。「寝る+子」のネコと同じ形だ。

「べこ」の由来には勝手な持説もあって、「べろ+子」という説だ。牛の動画をYouTube等で見ていると、人懐っこい牛が人の手や足をペロペロと舐めてくる。また、スライス処理をされる前の牛タンを見ると思わぬ大きさに驚く。そんな特徴から「舌(べろ)の動物」ということで「べこ」と呼ばれるようになった、と。

この説の真偽はともかく、ベコしかりネコしかり、名前に「子」がつけられる動物というのは特別な可愛さを飼い主に感じさせてきたと考られないだろうか?

  

牛の目はとてもクリッとしている

どんどんいこう! 牛は目が可愛い!

その黒目がちでクリッとした目は、いかにも穏やかな性質そのままという感じで癒される。横顔の目も可愛いが、正面顔もジッと見つめる眼差しが愛らしい。

もし自分の子供が牛だとしたら少し悩むが、甥くらいなら優しい目の牛として生まれてくれるとむしろ嬉しいくらいだ(?????)

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相談するときはこの目でいてほしい

他の動物の目と比較すると、例えば馬の目はなんだか知性的な印象。物静かな賢者という感じ。小四くらいまでなら勉強で負けそうだ。

名作RPGゲーム『ドラゴンクエスト3』には「しゃべる馬のエド」という馬が登場し、「みなさんに いいことを 教えましょう」と超重要アイテムのありかのヒントを親切に教えてくれるが、馬だからこそ成立するキャラクターという気がする。

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馬の言うことを信じる勇者たち

牛のキャラクターの場合は、喋ったとしても語尾が「モ~」なのんびり屋さんで、ストーリーにも関係ない存在でしょう。

羊やヤギは黒目が横長で、なんというか「まだあんたを信用してないけんね」と言われてる感じ(羊やヤギの目が好きな方すみません)。

調べたところ、これは敵の接近を察知するために視野を横に広げたモードとのことで仕方ないのだが、お見合い相手にずっとヤギ目で見られていたとしたら次は無い。

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ヤギの目は少し怖い

やはり「角」は牛を象徴する魅力だ

牛の魅力は無限にあるが(味とか……)次で最後にしよう。それは何かというと、やはり「角」。小学生に牛の絵を描かせたら10人中8人は角を描くのでないだろうか? 牛にとって角はそれくらいトレードマーク。

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角は長すぎない方が好みだ

そんな角の何が良いのかというと、「草食動物なのに強い」ことの証に思えるからだ。サイの角もそうだし、恐竜で言えばアンキロサウルス(一番好きな恐竜)の尻尾にも同じロマンを感じる。

角代表のトリケラトプスももちろん好きだが、「パーフェクトすぎ」なデザインに見えてしまって愛することに少し気が引ける……。

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無骨なアンキロサウルスにときめく

普段は静かにモソモソと草や木の実を食べているけど、仲間や自らの身に危険を感じたら勇敢に戦う。思わぬ強烈な反撃に肉食獣もたじたじ……みたいな展開ってカタルシスを感じないだろうか?

2015年公開のハリウッド映画『ジュラシック・ワールド』では、獰猛な大型肉食恐竜インドミナス・レックスに対し、アンキロサウルスが勇敢に応戦するシーンがある。

その結果は悲しいものなのだが、それも含めて素晴らしい映像だった。「襲いかかって当然」な肉食動物の戦いよりも、草食動物の戦いの方がドラマチックに思える。

牛に関しても「俺を怒らせるとこうだ!」な映像をもっと見てみたいが、それほど数は多くないようだ。

 

 

終わりに

そんな訳で、牛について長々と書かせてもらった。例えば、友人がある日「ミヨコって、可愛いよな」と言ってるのを聞いて、初めてミヨコの魅力に気がついた……的な感じで牛の魅力に気づいてもらえれば幸いだ。

それではまた。

 

END