大うし展

のんびりと草など食べています

ビールとバレない! 「プシュッ」がサイダーに一番ちかい缶ビールはこれだ!

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公共の場でお酒を飲むとき、そこが飲食OKな場所であっても「なんかすいません」と感じないだろうか? 僕は感じる、小心者だから。

その後ろめたさを消せないものか考えた末に、缶をあける「プシュッ」の音がサイダーにちかいビールを探すことにした。

その結果、予想以上にビールの音の個性を楽しめたし、答えも見つかった。

 

■飲まない人に見つかると後ろめたい

たとえば新幹線で旅行に行くとしよう。ピカピカの駅弁を買ってビールも2本だ。

電車が走り出して15分。意味もなく両手をこすりあわせ、わざとらしく「さてと……」なんてつぶやき弁当をあける。そして、ビールのタブに指をかけ…………た瞬間、脳内にこんな声が聞こえてくる。

「明るいうちから酒とはいいご身分だこと」「酔っぱらいがうるさいとイヤだなー」

ちょっと元気なハシビロコウくらいの静けさで飲むつもりでも、周囲にこう思われないか心配してしまうのだ。

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小心者に新幹線でのビールはきびしい

 

■サイダーにちかい開封音の缶ビールをさがそう!

理由を考えると、ビールをあけたとき特有の「プシュッ」という音に原因がありそうだ。どこか缶ジュースとは違うあの音を聞かれることで、後ろめさが生まれるというわけだ。

そこで思った。これだけ色んなビールがある今、サイダーの「プシュッ」とほとんど同じ音のビールもあるのでは……? それなら周りの反応も「今日暑いもんね。炭酸いいな~」とおだやか。トレイントレイン走ってゆけ。

よし、そのビールをさがしてみよう! 公共の場で飲むビールはそれに決まりだ!!

 

■ビールは多すぎる! 9本にしぼって検証

スーパーでビール系飲料の売り場を見ると、あらためてその種類の多さにおどろく。

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ビールだけで棚3面。この棚の内側に住みたいな

数えてみたらなんと61種類! ぜんぶ買うと別の後ろめたさを感じるので、広いジャンルから以下の9本をえらんでみた。

① サッポロ生ビール 黒ラベル(ビール)
② アサヒ スーパードライ(ビール)
淡麗グリーンラベル発泡酒
④ 金麦〈ザ・ラガー〉(第三のビール
⑤ ギネス・ドラフト(スタウトビール)
⑥ TOKYO CRAFT ペールエールクラフトビール ペールエール
⑦ COEDOビール 瑠璃 -Ruri-(クラフトビール ピルスナー
ヒューガルデン・ホワイト(ベルギー式白ビール
サントリー オールフリー(ノンアルコールビール

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ビール・発泡酒第三のビールの違いについて知りたい方は → リカーページ

見なれたビール・発泡酒第三のビールはもちろん、クラフトビールに外国産のビール、ノンアルコールビールまでそろった。さあ、楽しい検証のスタートだ!

 

■基準は三ツ矢サイダー

「この音なら大丈夫」の基準となるのは、おなじみの三ツ矢サイダー。あたりまえだが、飲みなれていても缶をあける音の記憶はぼんやり。それではいざオープン。

開封動画はどれも数秒なのでぜひどうぞ。波形データで視覚的にも音をくらべてみてください。

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左から右に進む。この形↑をなんとなくおぼえておいてください

「ツックスシュ、チャッ」

文字にするとライブの吉川晃司みたいだが、音は「たしかにこんな感じ」という雰囲気。波形データでもわかるが、あけた瞬間と中ブタを押し込むときに大きな音が出ている。

思ったほど炭酸の音がしないのは発見。ビールの場合もうすこし「泡」を感じそうなので似た音に出会えるか不安になってきた……。

 

■1.サッポロ生ビール黒ラベル

それでは、サッポロ生ビール黒ラベルから検証してみる。ちゃんとビールを飲みたい日はこれ! と愛飲している銘柄なので期待は大きいが、音は小さくあれ。

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動画を見なくても音がまったく違うことがわかる

「ズスゥゥッチャッ」

1本目からあまりにもビールビールした音であわててしまった(ビールビールとは?)。新幹線でこんな音が出たら、とっさに背もたれの網にビールを隠してしまう。

それにしてもここまで違うか……。五木ひろしとコロッケのモノマネを並べて見たときのような驚きがある。直前に動かしてしまって泡立ちが大きくなった可能性もあるが、現実にそういうシチュエーションはありえるので言い訳はできない。

とても残念だが、新幹線で黒ラベルは飲めないことがわかった。

  

■2.アサヒ スーパードライ

こちらも超メジャー、パワフルなCMでもおなじみのアサヒスーパードライ。焼き肉や餃子など油っこい料理と相性抜群だ。あける音はドライに小さめであってほしいが……。

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ずいぶん立派な「毛虫」がいるじゃあないか

「クッツゥゥ…………チャクッ」

前後7座席にひびきわたるレベルの音が出てしまった。それに驚いてタブを押し込むのが遅れたせいで、三ツ矢サイダーとは似ても似つかない波形に。これを車内で飲むときは、魚肉ソーセージを歯で剥くときくらいの覚悟が必要だろう。

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みずから金属を噛みにいくレアなシチュエーション。覚悟がためされる

CMなら大声でもいいが、公共の場では「スーパードッラーイ」くらいでお願いしたいところ。新幹線で熱々の牛タン弁当をスーパードライで流し込む夢はかなわなそうだ。 

 

■3.淡麗グリーンラベル

つぎに発泡酒淡麗グリーンラベルを調べてみたい。ビールとくらべると泡は少なめで、その泡も速めにしぼんでいく印象がある。そこが音にどう影響するか確かめよう。

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これまでとはちがう3段階の波形だ

「チャカッッット」

おっ……これはいいのでは!? 三ツ矢サイダーとは違うけど、軽やかでビールっぽくない気がする。でもスーパードッラーイ! の後で判定が甘くなってるだけかもしれない。

やはり泡のすくなさが音に影響している気がする。発泡酒は小心者の心強い味方になってくれそうだ。こう書くと一気に「アルコール依存」感が強まるな。

 

■4.金麦〈ザ・ラガー〉

第三のビール、金麦〈ザ・ラガー〉はどうか? 味は本格的で音は小さめ、という良いとこ取りに期待している。音が大きくても「ザ、ラガー」と聞こえたなら合格としたい。

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これまた個性的で、細かく音の山がある

「スッズッ、チャカ」

味だけじゃなく音も本格的で、さいしょにイメージしていた「プシュッ」にいちばん近い音が出てしまったぞ。あれは「スッズッ、チャカ」だったのか。あと「ザ、ラガー」とはまったく聞こえなかった。

この音ではもちろん周りにバレるわけで、どうせバレるなら本物のビールを飲みたいのが人の心。金麦は好きなのでこれからも飲みたいが、家で楽しむのがよさそうだ。

■5.ギネス・ドラフト

5本目はいよいよ助っ人外国人、ギネス・ドラフト。独特のまろやかなうまみと深い苦みがあり、元気にグビグビというより静かにたしなむイメージだ。

ギネスは缶の中に「フローティング・ウィジェット」というボールが入っていて、これによってクリーミーな泡が生まれる仕組みになっている。あける音もおだやかにクリーミーであってくれ。

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こんなの新幹線であけたらぜったいにダメだろう

「ジャシャッヒュゥゥゥ……カパッ

ジャシャッヒュゥゥゥ……? 闇落ちしたピカチュウか。波形の「毛虫」が大きすぎるし、動画でも泡のいきおいがとんでもない。やってくれたなフローティング・ウィジェット期待の助っ人外国人がオープン戦で大乱闘、といったところか。

そもそもギネスは、じっくり冷やしてグラスにそそいで飲むのが正しい作法。新幹線には向いていないビールなのだ。ビールも野球選手も個性がひきたつ場で活躍させよう。

■6.TOKYO CRAFT ペールエール

TOKYO CRAFT ペールエールという初めて飲むクラフトビールにいってみよう。クラフトビールの定義はいろいろだが、味や香りが個性的なことが多い。では音の個性はどうか? あけてみよう。

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お? かなりおとなしい雰囲気の波形ですね

「ツィ、ィィ、パッ
ギネス以上のあばれ馬も覚悟していたのだが、意外にも三ツ矢サイダーにかなりちかくて驚いた。これぞTOKYOクオリティ、おしとやかなジャパニーズ。

どのくらいの差か、三ツ矢サイダーの波形データとくらべてみよう。

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赤が三ツ矢サイダーで青がTOKYO CRAFT。違いは誤差レベル! 逆になぜ?

文字の「ツックスシュ、チャッ」と「ツィ、ィィ、パッ」では吉川晃司とスズメの鳴き声くらい違うが、聴いてみると似ていておもしろい。

とにかく、このビールは新幹線で飲めることがわかった。いわゆる"良いビール"が味方でうれしい。ちなみに味は、キリリとした苦みと柑橘っぽい香りでしみじみおいしい。

 

■7.COEDOビール 瑠璃 -Ruri-

つぎはCOEDOビール 瑠璃。TOKYO CRAFTが「ペールエール」なのに対して、こちらは「ピルスナー」というタイプのクラフトビール。製法のちがいは音に出るのだろうか?

COEDOビールは地元・埼玉の川越市で作っているので期待したいところ。

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かなりキレイな3段階の波形

「キッ、チッ、カッ
なるほど。TOKYO CRAFTほど三ツ矢サイダー寄りではないが、これはこれでイケそう。「飲むぞ~~!!!」と言いながらであればごまかせる音量だ(?)。

みなさま、埼玉のCOEDOビール、COEDOビールをよろしくお願いいたします。

 

■8.ヒューガルデン・ホワイト

ベルギーのホワイトビールとして有名なヒューガルデン。初めて飲んだときは、いわゆるビールとはまったくちがう風味と苦みのすくなさにおどろいたものだ。

外国産ビールとしては手に入りやすいこちら、いったいどんな音なのか?

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Hが2つならんだ特徴的な波形

「キティッ、パッ

これまでの物とくらべるとシャープで高い印象の音だ。波形も特徴的で、2つの「H」が風化してサラサラとくずれているかのよう。「Hoegaarden」のHなのかも。

いかにもビールという音ではないが、遠くまでひびきそうなので積極的には選びづらい。すなおに屋内でフレンチフライ(←ベルギー発祥)と味わうのがよさそうだ。

 

■9.サントリー オールフリー

いよいよラスト、オールフリー。飲んだことはあるが開封音の印象はない。はたしてノンアルコールビールの音はサイダーに近いのか、それともビール寄りか。もしサイダー寄りならオールフリーのために指定席を用意したっていい。

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もっとおとなしい地味な波形な気がしていたが、こんな感じ

「ツッ、カッ、チャッ、カッ

あれ? 思ったより個性的だ。その名のとおり音も自由なヤツだったとは。

三ツ矢サイダーとはまったくちがう音だが、よく考えたらお酒ではないのだし「安心してください!ノンアルコールですよ!」という顔でグビグビ飲めばいい気がする。

 

■結果発表

優勝:TOKYO CRAFT ペールエール

 

というわけで、ビール系飲料のなかで「プシュッ」が三ツ矢サイダーに一番ちかいのは、サントリーTOKYO CRAFT ペールエールに決定! 買いやすさも考えると淡麗グリーンラベルもすばらしいが、波形の説得力でTOKYO CRAFTを優勝とさせてもらった。

音の違いを分布図にまとめたので、今後のビールえらびの参考にしてもらえたらと思う。

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左下にいくほど静かな場で飲みやすい。右側は強心臓にオススメ

開封音をつなげた動画もあるので、よかったら聞きくらべてほしい。ギネス強すぎる。

 

それにしてもビールをあけるだけでこんなに楽しいとは。もちろん飲めばもっと楽しく、どのビールもおいしくいただいた。ごちそうさまでした。

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記念(?)に春の公園で。あーうまい! 旅行いきたい!!

END