大うし展

のんびりと草など食べています

デイリーポータルZの自由ポータル入選5回をふりかえる

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先日書いた記事「なつかしのセロテープ銀はがしを作ってみた!意外とかんたん!」が、デイリーポータルZ(以下DPZ)の投稿コーナー・自由ポータルZにて入選をいただけた。

これで入選5回となり、ゲストライターとして書かせてもらえることに。ひとまず区切りがついたので、これまでのことを振り返ってみたい。

 

■「書くならデイリーポータルZで」だった

文章を書くのはずっと好きで、昔はブログでシンプルな日記を書いていたこともあるし、前職のゲーム制作会社ではシナリオプロットやキャラのセリフを書いていた。
仕事で書いたモノにユーザーから反応があるのがうれしく、書くことにすこしだけ自信がついたことが、この『大うし展』を始める原動力になったかもしれない。
※ちなみに、会社の日報に毎日いろんな雑記を書いていたのが目に留まり、文章系や公式ツイートなどの仕事をまかされるようになった。人の目につくところで書くのはとても大事。

 

DPZは、知人が教えてくれたのをきっかけに昔から読んでいた。
お酒の席だったか、その知人が「こういうとこでなにか書けたら面白そうだよね」と語り始めたことがある。そのときはあまり現実味がなく、「そうだね~」と同意しつつも軽く流してしまったが、この言葉の影響もおおきい。

一方、オモコロなど他メディアにはくわしくなかった。そんなこともあって、ぼんやりと抱いていたライターへの憧れは、いつしか「DPZで書けたらいいな」になっていった。

 

■新人賞での惨敗

具体的にこのブログを書き始めたきっかけは、DPZの新人賞2020。これを見て「新人賞! そういうのもあるのか」と一念発起し、締め切りの5/31までになんとか3本を書きあげた。最初の緊急事態宣言中で、集中するにはタイミングがよかったかもしれない。

とはいえ、自信は無し。性格的に「応募するからにはなるべくデイリーっぽく書きたい」のだが、なかなか思ったように書けず苦しんだ(その3本は今も読み返せない……)。

 

新人賞の発表は7/22にあったのだが、じつは6/1から7/21の間に自由ポータルで2回入選をもらっている。すると人はどうなるか? ……自信過剰になる。

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「あれ? いけるんじゃない!?」となる流れ

応募したときは「ダメだなこりゃ」だったが、「あ、書けば入選なんだな」となった。
恥ずかしすぎるが、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました

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完全に思い上がっていました(漫画『バキ』より)

 

そして新人賞の結果発表だが、かすりもせず。ガーン。
自信過剰モードになっていたから、この結果はかなりショックだった。

dailyportalz.jp

そして、新人賞でデビューしたライターさんを大いにうらやんだ。後々、自由ポータルで結果が出ないときなど「一発合格組はいいなぁ!」とダサダサな嫉妬をしたこともある(代わりに「自由ポータル組」に強い仲間意識がある。みんな好き)。
もちろん今は嫉妬なんてない。器用そうに見えてそうでもない自分には、このくらいの助走期間があってちょうど良かった気がする。


そんなわけで、長い前置きになってしまったが自由ポータルに取り上げていただいた12の記事を紹介していきたい。採用率は12/15。割合よりも、約一年間でこれだけ投稿できた自分を褒めたい気持ちだ。

 

■自由ポータルに載った12の記事 

三鷹市上連雀の11の橋 ※リンク先は掲載週の自由ポータル

chikuwa-ushi.hatenablog.com

記念すべき最初の入選作。
初めて「よく書けたかも」と感じられたので入選して本当にうれしかった。テーマも好きだけど、Google MAPを記事に埋めこむなど、スキルが上がったのもよかった。
書いた当時は写真が大きいままだったので、あとからサイズ微調整をしている。

 

嗚呼、地獄の親知らず抜歯!!

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2回目の入選記事。
痛くてつらい話をそのまま書いてもしかたないので、いかに面白い文章にするかに重きをおいた。石川さんや林さんにもその点を褒めていただいてうれしかった。
また、この記事からペンタブを導入して簡単なイラストを描くようになった。

 

疫病退散! からす団扇を府中市・大國魂神社で買ってきた 

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初のもう一息で、「むむっ……」っとなった。
いろいろ工夫はしているけど、たしかに見返すとやっぱり地味かもな……という印象だ。そして写真のピントがブレブレでつらい。

 

スーパー「サミット」を熱烈に推す!!

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3回目の入選。なかなか順調なペース。
とにかくサミットの面白さを伝えたかった記事。写真がおおかったので、キャプションに力を入れた。これをきっかけにTwitterでサミット関係者のフォロワーが増えた。

 

世界初!? 山崎製パンの「黒糖まんじゅう」がきれいに剥けました

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着眼点も文章も自信があったが、2回目のもう一息。「そんな~!?」となった。
裏話だが、ここで編集部のみなさんにいただいたアドバイスを元に書きなおし、もう一度自由ポータルに送るという暴挙にでている。ほぼ同じ内容の記事がとりあげられるはずもなく、なんとなくモヤモヤが残った結果、オモコロ杯に送ったら銀賞を獲得できた。
オモコロ杯経由で繋がったフォロワーさんも多く、思い出深い記事。

omocoro.jp

 

スーパー「サミット」を熱烈に推した結果、ロボットの名前が決まった話

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3回目のもう一息。
サミットの話の後日談。予想外の展開がおもしろくて記事にしてみた。いい話です。

 

色んなバイクカバーをかわいいモンスターにしてみた

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4回目のもう一息。
自分の記事ながらあんまり印象にない……。アドバイスでも言われたが、もうすこしネタとなるバイクカバーを厳選して、面白いものを増やせばよかった。詰めが甘い!

 

【手作り】牛のなると「なるとうし」を作ってみた【クッキング】

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4回目の入選で「よっしゃ、リーチ!!!!」と声が出たが、リーチからが長い。
これも裏話だが、じつは最初に投稿したときは箸にも棒にもかからなかった。だが構成を見直し、文字数も1000文字近く減らし、あらためて投稿したら入選をいただけた。
この記事もオモコロ杯の候補だったのだが、黒糖まんじゅうの地味さで賞をとったほうが面白いかもと考えてあちらを送った。

 

令和3年、ピザパンはどうなっているのか?

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テーマも内容もわりと自信があったが、5回目のもう一息。かなり落ち込んだ。
この記事で、数枚の写真をマンガのコマ割りのように1枚にまとめる手法を使っているが、写真がたくさんあって記事が長くなるときにオススメです。

 

ビールとバレない! 「プシュッ」がサイダーに一番ちかい缶ビールはこれだ!

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6回目のもう一息。
ピザパンで入選をとれず、じゃあ次になに書いたらいいんだろう……と悩んでいるときにオモコロ杯の発表があったり、「世界一短いバレンタイン小説」でまさかの受賞があり、なんとかモチベを回復して書いた記事。誰もこんな記事書かないだろ!? と開きなおった結果、刺さる人には刺さる怪記事が生まれた。これもオモコロ向きかもしれない。
波形データを取り入れたり、いろんなビールを飲めたり、書いていて楽しかった。

 

みそ柏餅コレクション TOKYO 2021

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これは入選あるんじゃないかなぁと思ったが、7回目のもう一息。
テーマ的にもデイリーっぽくて自信があったが、食べ比べの難しさも感じた。書いたのがちょうど柏餅の時期ということもあって、Twitter経由でもかなり読んでもらえた。

 

なつかしのセロテープ銀はがしを作ってみた! 意外と簡単!

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そして、5回目の入選記事。
これは思いついた瞬間に「いける!」と興奮したテーマで、工作さえうまくいけば入選がとれる気がしていた。そのぶん「このテーマで失敗はゆるされないぞ……!」となかなか手がつけられなかったのだが、あまりにもう一息が続いたことで出番となった。
正直、学研とか小学一年生に取り上げてもらって、もっと広まったらうれしいのだが。

 

■さいごに

あらためて思うのは「もっと早くから書き始めてればよかったなぁ……」ということ。
数ヶ月前に書き始めていれば新人賞の結果が変わったかもしれない。フットワーク次第で何年も前にライターになれたかもしれない。Twitterのフォロワーさんには20代でガンガン投稿したりメディアで書いている人もいてうらやましい。若いって本当に宝だ。

ただ、なにかを始めるのに遅すぎることはないことも実感した。なので、なにかを書いてみたくて悶々としている人には「とりあえず書いてみたら?」と言いたい。なにか書けばなにか変化があるはずなので。

ではではまた。

 

END