【ドル平】水泳を始めて1年で500m泳げるようになった話【簡単!】
子供のころから水泳が苦手だったが、去年の冬から独学で泳ぎ始めて、3ヶ月でクロールが150m泳げるようになったという話を以前に書いた。
その後も水泳を続け、「ドル平」で500mまで泳げるようになったという話をしたい。
3ヶ月で150m泳げるようになったクロールは半年で200mまで伸び、平泳ぎも少し不格好ではあるが100m泳げるようになった。
その先の目標としては、「どんな泳ぎ方でもいいから1kmくらいをゆっくり泳ぎたい」と考えていた。しかし、クロールでゆっくり泳いでも、150m辺りでどうしても腕が疲れ、足はつることもある。肺も苦しい。平泳ぎはさらにキツい。順番待ちで名前を呼ばれたら、後から来た同じ名字の人が「はい!」と返事をしたときくらいキツい。
ドルフィンキックとの出会い
そんな独学の壁を感じていたある日のプール。なんとなく、慣れないドルフィンキックで潜水泳ぎをしてみた。すると想像以上にググッと進む。疲れも少ない。
「これはいいかもしれないぞ……」水中を静かに進みながらそう思った。
ドルフィンキックに活路を見つけ、今度は通称・ドルフィンクロールをやってみた。腕はクロール、足はドルフィンの泳ぎ方だ。やってみるとこれがグイグイ進む。推進力の7割が腕の力と言われるクロールに、ドルフィンキックの推進力を足すのだから当然だ。
調べてみるとドルフィンクロールは、今現在、人類最速の泳ぎ方と言われているそうだ。ただし、体力の消耗が激しく、50mや100mを全力で泳ぎ続けるのは難しいらしい。
とはいえ、ゆっくり泳ぐ分には足もそんなに疲れない。キックによって体が上昇するのを利用すると息継ぎも楽になる(これは僕だけかも)。ドルフィンクロール、好きです。
ドル平がめちゃくちゃしっくりきた!
さて、つぎに平泳ぎの足もドルフィンキックに変えた。いよいよ「ドル平」だ。
※平泳ぎの場合「あおり足」と呼ぶかもしれませんが、ここではドルフィンとします
このドル平がとにかくしっくりきた。
平泳ぎの場合、「1度かいて1度蹴る」を守らないと泳法違反となるが、ドル平ならそんな理不尽ルールもない。「1度かいて2~3度蹴る」のテンポだとグイグイ進むし、息継ぎも信じられないくらいに楽なのだ。キックは伸びの時間が長いからそのあいだは休めるし、腕をかく回数も少なくて負担が少ないのも最高。
その日ためしに200m泳いでみたが、呼吸もほとんど乱れず、余力を十分に残して泳ぎ切ることができた。そして次の機会には500mに挑戦し、見事泳ぎ切ることができた。
もう少し泳ぐことも出来たのだが止めてしまった。泳ぎの最中に考えごとをしたり、脳内で音楽を流すほどの余裕がなく、ひたすら集中し続けなくてはいけない状況に頭のほうが疲れてしまったのだ。この辺りは慣れで改善されるかもしれない。
ドル平を取り入れている学校や教室もある
ネットで調べてみると、ドル平を「もっとも簡単な泳ぎ方」として取り入れている学校やスイミングスクールもあるようだ。以下のリンクは元小学校教師の方の個人サイトだが、ドル平を体育の水泳に取り入れた結果がこう書かれている。
「担任する学級の子どもたちはみんな泳げるようになりました」
「学校全体で取り組んだ布引小では6年になると全員1000m泳げるようになりました」
全員1000mはすごいが実体験としてわかる。柔軟な小学生が数年も練習すればそのくらい泳げるようになるだろう。それほどにドル平は簡単だ。また、これさえ覚えてしまえば、そこから平泳ぎ、バタフライと応用も利かせやすい。
みなさんも機会があれば泳いでみて!
水泳というとクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの4つのみと思いがちで、この4つのどれかが泳げないと「カナヅチ」の烙印を押されてしまう。だが、べつに大会に出るわけでもないなら、どんな泳ぎ方でもいいのだ。それが今回よくわかった。
「他の人と違う泳ぎ方はちょっと……」という人もいると思うが、静かにマナーよく泳ぐぶんには誰も気にしないし笑いもしない。他人の目なんて気にせず、新しい泳ぎをひとつ身につけましょう。
そんなわけで、今後もし健康などのためにプールで運動しようかなと思っている方には、ぜひともドル平をためしてみてもらいたいと思っています。カナヅチの方もぜひ!
END