【切れてる】セブンプレミアムの商品名でOMOJANしてみる【白くま】
セブンプレミアム=OMOJAN説
セブンイレブンのレジ待ち中に、ふとパンの商品棚を見るとこんな商品があった。
『がっつり食べる!ソーセージドッグ』
「だし香る!」に代表される、PB商品ならではの修飾文がここにもあるな……と思い、直後に「あれ……これって『OMOJAN』では?」と思い直した。
『OMOJAN』とは、かつてフジテレビで放送されていたバラエティ番組名かつ、そこで行われるゲーム名だ。麻雀卓風の四角いテーブルに座った4人(2人×4組のことも)で行うプレイスタイルからこんなゲーム名になっている。
ルールは簡単。短い言葉が書かれた2個の"ことバー"を組み合わせて、他の参加者よりも面白い言葉を作り出すというもの。なお、1個目の"ことバー"はお題として最初に提示される。
ある種の大喜利とも言えるが、言葉を選ぶだけの簡単ルールにより、(ドラマの宣伝などに来た)ゲストでも意外な面白さを発揮できるのが魅力と言える。視聴者側もつい「自分ならこうするな~」と自然に考えてしまうのが素晴らしい。
その間口の広さから、一時期アマチュア大喜利界隈では、自作の"ことバー"を用意してOMOJAN大会を開催する人がそれなりにいたのを記憶している。
話を戻すが、そのときの僕には「がっつり食べる!ソーセージドッグ」がまるでOMOJANの回答のように思えたのだった。そして、これは遊べそうだぞ、と。
家に戻り、セブンプレミアムを検索してみると……あるある! 「がっつり食べる!」に負けないパンチ力を持った商品がたくさん並んでいる。
そんなわけで今回は、『セブンプレミアムOMOJAN』と称して、セブンプレミアムの商品名を自由に組み合わせて、新しい商品を生み出す遊びにチャレンジしてみたい。
まずは商品のピックアップ
まずは商品を絞ってみた。商品名と組み合わせたときに面白くなりそうな修飾文がついているか? を基準に、独断と偏見で食品から「35個」選ばせてもらった。
左の「修飾文」には味わい深い文が並んでいる。27の「ながーーい!」などはどういう流れで商品化が決定したのか気になるが、こういうのを考える仕事は楽しそうだ。
右の「商品名」に奇抜なものは少ない。だが例えば34の「白くま」はアイスの名前だが、修飾する文によって頭に浮かぶ映像がだいぶ変わりそうだ。
本来の"ことバー"は前後どちらにも使えたが、今回はちゃんと商品名になるように「修飾文」+「商品名」の順は守ることにする。
セブンプレミアムOMOJANスタート!
それでは楽しく組み合わせていってみよう! ぜひその新商品名からビジュアルを想像してみて欲しい。
サンドイッチマン伊達が言うところの「断面図が0だからカロリーゼロ」論法だ。バレバレの嘘で消費者センターが黙っていないと思うが、太くてゼロなら一度食べてみるか……と手を伸ばしてしまいそうな魅力がある。
いかそうめんをすぐに使いたくなるシーン……だいぶ短いが、切れた靴紐の代用などだろうか? もし自分が店員だとして、お客さんに「いやぁ靴紐が切れちゃってね!」と、いかそうめんを持ってこられたら表情に困る。
最近は「バターコーヒー」といった新しいコーヒーも市民権も得ているので、辛いコーヒーも無い話ではない。とはいえコーヒーフレッシュに辛さも負担させるのは怖い。マイルドなのか辛いのか。白に唐辛子の赤が混ざって恐ろしい色になりそうだ。
ブロッコリーに恨みはないが、そうまでして食べるものではない、と言いたい。「シェアして食べる」は元々「プチエクレア」の修飾文だが、元の可愛らしさと比べると修行感がにじみ出る。ラスト1個がケンカにならないシェアだ。
ミルクボーイ曰く「コーンフレークはまだ朝の眠たいうちやから食べてまうんや! 食べてるうちにだんだん目が覚めてきたら、最後にちょっと残してまうんや」のコーンフレークが「ドーンと!」は嫌がらせだ。でも小さいころお代わりしていた気もする……。
作り手のこだわりが消費者に伝わらない、というのはよくあるものだ。この商品がまさにそれ。良かれと思って大きさの違うコーンを混ぜてみたが、消費者はそこを気にしないし、気が付かないだろう。
地球温暖化で北極圏の氷が解け、白くまの生息可能な地域がどんどん狭まっていると聞く。温暖化は人間にも大きく責任があるだろうから、白くまに怒られるのは仕方ない。……って何の話だろう? どんな動物も穏やかでいてほしい。
白くまに怒られたからといって逆ギレとは酷い……!人間の残虐さ、ここに見たり!! ナウシカが泣きながら白くまを抱きしめる画が容易に想像できる。いよいよ物語は終盤だ。ラン、ランララ、ランランランである。倫理的にセブンイレブンでは売れない。
事の発端は温暖化。こうなる前に、白くまサイドとなんとか上手くやれなかったのだろうか……。とはいえ、皮まで焼いてしまったなら食べるしかない。お、やっぱり肉厚で食べごたえあるな~! って、だから何の話だ?
魚が垂直に立った商品を思い浮かべてしまった。頭からかぶりつく感じだろうか? 魚を食べるときにリラックスした気持ちでのんびりと食べたいのは確かだが、「片手でほっけ」は気軽すぎて逆に手が出ない。北国の妖怪によるほっけの食べ方だ。
包丁をちゃんと研がずに繋がったままになってしまったパターンだ。大根の漬物でもたまにある。僕も居酒屋の調理アルバイトに入りたての頃によくやった失敗なので微笑ましい。一度くらいは買って、箸で持ち上げて「ながーーい!」とやりたい。
コロッケパンには、今までもこれからもそうあって欲しい。洗わない食べ方が一番だし、洗って食べるような彼女とは別れてしまう。実際このコロッケパンをお店で見つけたら、「えっ、他のは洗うの!?」と別のパンを見てしまうだろう。
おえっ……つい吐き気が……。なんというか、あげ玉はもちろん食べ物なのだけど、わざわざ狙って食べるわけでないというか。「今日あげ玉食べるんだ!」と言わないでしょう。薬味のネギとかも同じ。それをがっつりはキツイ。パッケージ裏の調理例が見たい。
最後にセブンプレミアムがとんちを仕掛けてきた。 これはどういうことか? 気になって一度は買って確かめざるをえない商品名だ。
「6種具材の7種具材豚汁」を作ってみた
新商品名が出来た以上、何も作らないわけにはいかないだろう。代表して「6種具材の7種具材豚汁」を作ってみることにした。
1、2、3……7種の具材を用意した。と思わせて、こんにゃくの切り方を2種類にすることで7種に見せかけている。豚汁にはあまり出番のない手綱こんにゃくでどうでい!? これが僕なりの「6種具材の7種具材豚汁」だ!!
プライベートブランドは面白い
本家『OMOJAN』と比べると"下の句"の弱さは否めないが、それでも十分に楽しめた。友達を集めて、OMOJAN形式で面白さを競いあっても良いと思う。幸か不幸か商品ラインナップは頻繁に更新されるようだし……。
PB商品というと無個性なイメージがあるが、商品名を含めてなかなかどうして、攻めた商品・魅力的な商品が多いことが分かった。これからもセブンイレブンに限らず、色んなコンビニのPB商品に注目していきたい。
END